1.設計監理とは 2.3つの大切なこと 3.設計監理の進め方 4.仕事の流れ 5.設計料
仕事の進め方
1.設計監理とは?
ビルの工事現場などに、「設計監理・○○設計事務所」といった看板が掲げられていますので、
一般の方々にも設計監理という言葉は認識されてきているのではないかと思います。
ここで言葉の意味を明確にします。
設計とは端的に言って図面をつくることです。
そこにはデザイン、構造、設備など、その建物のすべてが表されています。
監理とは建物が本当に図面通りにできるよう、工事の指導とチェックを行うこと。
完成後にそれを証明できなければなりません。
「設計監理」とは設計と監理、その両方を一貫して行う業務形態のことを言うのです。
2.私たちは建築、特に住宅をつくる上で〈3つの大切なこと〉があると考えています。
どんなに優れたデザインも、この3つがなければ価値がないと考えます。
3.設計監理の進め方
私たちは、上の3つのことを確実に実行するために、左図のステップ1から3までの流れで設計監理の業務を進めます。
「設計事務所による設計監理」と「住宅メーカーやビルダーによる家づくり」を比較してみます。
4.仕事の流れ
- 1.2.
- ヒアリングと現地調査を踏まえて立案を行います。
打合せを重ねる中で相互理解ができ、案の方向性や内容が整理されます。
模型やスケッチを用い、この段階でよく話し合うことが大切です。 - 3.
- 基本計画案としてまとめます。
同時に予算案も作成。 OKで次へ進みます。 - 5.
- 具体的な設計作業です。ここで作成する図面1冊ですべての工事が表されます。
依頼者と打合せを行い、細かい部分での意思を確認しながら進めます。
構造計算や設備設計も同時進行します。 - 6.
- 完成した図面1冊を基にもとに数社での競争入札による見積比較を行い、金額と技術の両面で、依頼者にとって最適な建設会社を選定します。
- 7.
- 工事の検査や指導は当然のこと、デザインの詰めとして色や器具の最終決定を行います。
- 9.
- ご入居の後、1年を経過した時に建設会社と点検に伺います。不具合は無償で修理を行っています。
それ以後もメンテナンスなど建物のケアをさせていただいています。
5.設計料
新築住宅の場合、構造種別と床面積から決まる計算式があり、工事費に対する設計料の料率は10%~13%程度となります。
目安として木造で40坪の場合、料率は12%程度となっています。
リフォームや耐震改修については上記の料率算定を基に、図面量に応じた料率を設定し初期の段階で提示します。
なお、専門の構造建築士による構造計算が必要な場合(鉄筋コンクリート・鉄骨)や長期優良住宅の認定申請など、特別な費用は別途となります。